足袋ができるまで

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引伸

裁断しやすいように布をそろえる作業です。染色、漂白(さらし)、糊付けなど加工を施した布地の汚れやキズを点検。材料の目利きもしっかりした職人技を支える重要な技術です。綿(キャラコ)は汗を吸って、着物を傷めにくい、合成繊維はシワになりにくいなどの特徴があります。

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裁断

金型を用いて機械で抜き打ち裁断をします。 裁断使用金型は、オリジナル企画したものを主に使用。横布や斜め布は原則として使っていません。

Section02

掛糸通し{親型}

かかとで留め金(甲馳=こはぜ)を掛けるための糸(掛糸)を親型に一気に通します。甲馳に対して寸法を気をつけないと履き心地がよくない。二度通しをしないこと、よりの戻った糸は使わないことで、足の動きを快適にしています。

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掛糸止縫い

掛糸を固定し、糸と布地が擦れて傷まないようにします。かかとで留める掛糸と甲馳は足の動きに合わせて一番よく動く部分。掛糸そのものが歩くたびに動いてしまうと、縫い目から布地を引き裂いてしまいます。人間のよく動く足に合わせて丁寧な仕事をしています。

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甲馳付け{四ツ型}

金属製の留め具の甲馳を四ツ型のかかとの部分に付けます。親型にある掛糸と間隔ををそろえるためミシンの布送りにはリズムが大切。足袋には甲馳が四枚のものと五枚のものがあります。礼装や舞踊などキチンとした場面では五枚甲馳、正座しても疲れにくいのは四枚甲馳です。

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羽縫い

甲の表地と裏地を縫い合わせます。縫い代は浅すぎるとほころびやすく、深いと仕上がったとき筒が浅くなる。縫い代に目を凝らしてしっかり縫います。

甲縫い

親型と四ツ型を縫ってくっつけ、甲を形作ります。足の甲の立体的な曲線に合わせたり、筒口の折返しに段ができないように配慮します。ようやく甲の部分の原型が完成しました。

甲返し

これまで作業をしていた裏面から表面へひっくり返します。縫い合わせた部分の角をきちんと出すよう丁寧に作業します。

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尻止縫い

まるく縫える特殊なミシンを使って親型と四ツ型のかかとの部分を円形に縫って合わせます。絶妙にすき間を調整して、強度をもたせる。砂が入りにくく、肌が見えにくいと同時に、狭くなりすぎて足の自由度が失われないような職人ならではのさじ加減です。

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爪先縫い

爪先部分の甲と底型をくっつけるために縫います。立体的な指の曲線や指の股の形状に気をつけながらシワや膨らみを作って、指がきちんと収まるように。爪先縫いは足袋全体の格好と履き心地を左右する最も大切な工程なので、技術の見せ所です。

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11/廻し縫い

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爪先からかかとまでぐるっと甲と底型縫い合わせます。足のカーブに沿わせながら慎重に作業。少しでもずれると、かかとで布が足りなくなったり、長くなったりするので注意します。

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12/千鳥縫い

甲の部分と底を縫い付けた縫い目を補強するために、千鳥縫いをします。足の力が強くかかる爪先やかかとが破れないように、しっかりした作りになっています。人間の体重と動きに耐える丈夫な底で、さらに履き心地も良くなります。

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13/仕上げ

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足袋を指の形、指の股、かかとに合わせた木型にゆすって入れて木槌でたたきます。縫い目をやわらくして、履き心地を良く。この作業を丁寧にしていると歩いたとき縫い目が当たって痛いということが起こりにくいです。

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ここがこだわり:叩けばたたくほど履き心地がよくなる!爪先だけでなく、側面も抜かりなく。

14/製品検査

製品検査は、お客さまと職人仕事をつなげるための信頼の工程です。爪先、廻し、尻止めの部分の糸取りが完全かどうか、油ジミを見逃すことなくチェックしています。

15/袋入れ・箱入れ

オリジナルの金型を使っているので、いろいろな形や大きさがあります。職人のこだわりをお客さまにお届けするため、文数、品種、袋、箱は決して間違えません。

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それでは。

足もとと未来を見つめる玉井商店。